一度は編んでみたかった「フェアアイルニット」

秋山毛糸店店主、この度

「フェアアイルのベレー帽」を編み上げました。

 

編み物をしている方なら1度は編んでみたい「フェアアイル」。

イギリスはスコットランドの北沖合、シェットランド諸島の小さな島

フェア島に伝わる伝統的なニットが「フェアアイル」ニットと呼ばれています。

 

たくさんの色のシェットランドウールを使い

自然の風景や草花などを幾何学模様に落とし込んで編み込まれる

観て素敵、着て暖かい、でも編むにはちょっと難しそうなフェアアイル。

いつかは挑戦したいという思いから、手始めにとベレー帽を編んでみようと思ったのが昨年(2022年)の秋頃。

 

コツコツと少しずつ編んでおりました。

 

デザインは「風工房」様、日本ヴォーグ社発行の「毛糸だま2022年秋号」に掲載されていたベレー帽を編みました。

毛糸はパピーの「ブリティッシュファイン」7色、1玉ずつ。

本体3号棒針(輪針)、ゴム編み1号。

 

イロトリドリ、カラフルで何色もの糸を持ち替えて編んでいるように見える生地も

実は『1段に編む糸は2色。しかもほぼ表編み』。

これが伝統的なフェアアイルの特徴のようで、実際に編んでみると

確かに思うほど難しくはなく、毎段毎段色を変える楽しみがあり

“次の色が編みたい、次の柄が編みたい”と、どんどん編めました。

 

気を遣ったのは後に渡す“糸の張り”

 

以前、別の編み込みを編んだ時にしっかり編みすぎて

編み地がキュッと小さくなるという失敗を経験していたこともあり、

できるだけ編み地の裏に渡る糸をゆったりゆったりと意識して編みました。

 

若干ゆったり編みすぎたせいか、

ちょっと大きめに仕上がったような気もしますが

たっぷりめのベレー帽が欲しかったので、万事O K。

 

フェアアイルに使用されるシェットランドウールは

毛糸玉の状態ではややゴワっとした触り心地で、固そうな印象ですが、

編み上がって、1度水通しするとフワッとしてきます。

完成したベレー帽も一度水通ししました。

おそらく、使って洗ってと繰り返していくうちに目が詰まって

どんどん素敵に、そして暖かくなっていくのがフェアアイルなんだろうなと思います。

 

「フェアアイル」や「アラン」など伝統的なニットの多くは

生活に根ざしたとても合理的な編み方がされていると感じます。

そして使ってとても丈夫で暖かい。

そんな伝統に少し触れられた今回のフェアアイル編みはとても楽しかったです。

 

ぜひ皆様にもこの楽しさ、体験してほしいと思いますので

今回は少し長くなりましたが、店主ブログに記しました。

 

編んだフェアアイルのベレー帽は秋山毛糸店で店主着用しておりますので

お近くの方は是非実物ご覧くださいませ。

(北欧の素敵な柄なはずですが、私が被るとなぜか中南米風、レゲエ感が否めないのはお許しください笑)

 

と、言っても私が編んだのはまだまだ初級編のベレー帽。

次の目標を「スティーク」。

輪に編んだフェアアイルをハサミで切ってカーディガンやセーターを編むべし。

 

また何か作品が編めた時には

店主ブログを綴ろうと思います。

編み物のようにブログもコツコツ、ゆっくりと。

よろしくお願い致します。

 

秋山毛糸店 店主

 

 

 

 

 

一度は編んでみたかった「フェアアイルニット」
一度は編んでみたかった「フェアアイルニット」
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